2009年あけましておめでとうございます。
しばらく長い旅に出ていまして(笑)、ブログ記事の更新ができずに申し訳ございませんでした。
年も変わり、気分一新、また精力的に取り組んで行きたいと思いますので、皆さん期待していてください。
世界的な不景気の波がよせる中、我々歯科業界も例にもれず、その影響はひしひしと感じられるようになってきていると、誰もが実感していることと思います。
そのような中、着実に増えつつあるのがオールセラミックスの修復物だと思います。補綴全体の割合からすると、確かに大した量ではありませんが、審美修復の占める割合は着実い増えつつあると考えています。実際に私のラボでも2008年7月からジルコニアフレーム&アバットメントのセンターラボとしてスタートしましたが、導入から12月末までの6ヶ月間における補綴歯数は約300本に達しました。ご注文をいただいている歯科医院、ラボの件数も増えていますが、個々の発注数も確実に増えている状況です。ジルコニアの補綴がスタートして6年が経過しようとしていますが。ようやく一般的に認知されていることを実感すると共に、2009年は更にのびていくことを期待しています。(図1)
(図1)
まだスタートしてからわずか6ヶ月の期間ですが、約300本のうち、破折および不適合などの原因によりフレームから再製作となった歯数は3本です。そのうちの1つは口腔内でのマージン部不適合(印象の変形によるもの)で、再印象を行っていただき再製作をしました。残る2つは口腔内での調整時に破折したものです。(図2)
(図2)
ポーセレン部のクリアランス不足からフレームを薄くせざるをえなかった症例です。ジルコニアフレームの理想的な厚みは、大臼歯部で0.6mm、小臼歯部で0.5mmと考えています。また、フレームの形態も一定の厚みでコーピング状(図3)にするのではなく、PFMのメタルフレームに準じた形態を付与することで、オールセラミックス全体の強度を高めることができると考えています。(図4)
(図3) (図4)
現在私のラボでは、ジルコニアフレームとしてプロセラジルコニア(ノーベルバイオケア社)を採用していますが、レイヤリング用ポーセレンは、以前焼付け強度並びに色調的な観点からOPC 3Gシステムを使用していましたが、現在では2008年11月よりペントロン ジャパンより発売されたジルコニアフレームへのプレス&レイヤリングシステム「Avante Z(アバンテZ)」の臨床応用を始めています。ジルコニアフレームへのプレスおよびレイヤリングという、これまでとは少々発送が異なったポーセレンワークですが、OPCシステムやOPC 3Gシステムユーザーの私にとっては、慣れ親しんだテクニックをジルコニアポーセレンにも活用できるということで、早速導入、臨床応用へ向けての試験期間を経て現在の臨床応用に至っています。
使用した感想は、今風な言葉で言えば「全然問題なし!!」というところです。製作方法は、最終歯冠形態をプレスペレット(インサイザルペレット)でプレス成形し、「アーティステインLFS」に表面ステインを施す"ステインテクニック"と、デンティン部分までをプレスペレット(デンチンペレット)でプレス成形し、少量のレイヤリングポーセレンを築盛する"カットバック&レイヤリング テクニック"、ジルコニアフレームにプレス操作することなく、ポーセレンを築盛する"トラディショナル レイヤリング テクニック"から選択することができます。
プレス操作はマニュアルに従えば、いとも簡単にワックスアップどおりの形態を付与することができ、ステインテクニックを用いればポーセレンの築盛技術は全く必要なくても美しいジルコニアオールセラミックスが完成します。現時点フレームの破折等の問題もなく、プレス後の埋没材除去もジルコニアフレーム内面との離れもよく、作業は簡単に完了してしまうのも助かります。(図5および図6)
(図5) (図6)
色調に関しては、OPCシステムのステイン法、カットバック法、OPC 3Gシステムのレイヤリング法のノウハウをそのまま応用できるので、これもOPC&OPC 3Gユーザーにとっては、今までのノウハウをそのまま応用できる点でストレスがありません。あえて何か問題点を挙げるとすれば、ジルコニアオールセラミックスの製作法における選択肢が増えるという、ある意味うれしい問題点かと思います。
材料の理工学的特性と。技工工程の内容、そこから得ることのできる臨床結果、これらを総合してベストなオールセラミックスクラウン&ブリッジを製作するために必要なAvante Zについての情報を今後3回にわたりご報告しますので楽しみにしていてください。
コメントする